[山]
誓約の幹部 :
「っはあ……ふう……」
登る。らしくもなく、汗水を流しながら。
[山] 誓約の幹部 : 何故男が今、最西端の山を登っているかと言えば「人が居た」からだ。
[山]
誓約の幹部 :
少なくとも、自分以外に1人。
多ければもっと。
故に広い視野にてさらに痕跡を辿ろうと。
[山]
誓約の幹部 :
開けた高台にようやくたどり着き、一息。
間もなくそこから周囲を見渡す。
[山] 誓約の幹部 : きょろきょろと見渡せば、痕跡はひとつ、ふたつ……いいや、もう少し多いか。
[山]
誓約の幹部 :
目を細め、背筋を伸ばせば。
「……探す、か……」
[山] 誓約の幹部 : そう呟き、降りていくのだった。
[山] 誓約の幹部 :